平成28年度の雨漏り白書によると、漏水発生多発箇所は 1サッシまわり、 2外壁 となっています。そして雨漏りの原因として、サッシ回りの防水テープや防水紙などの施工不備、下地や仕上げの施工不良があげられています。そこで新築時にどのようにサッシが取付けられ、外壁が出来て行くのか、そして防水処理がどのようにされているのか順番を追って写真で見て行きたいと思います。
まづ,サッシを取付ける窓台を作ります。
画面中央水平のグレーのラインは鉄製の足場です。
外側に構造用合板を張ります。
そして Aにサッシをはめ込みます。
これを内側から見るとこの様になっています。サッシを入れる枠を正確に作らないとサッシが歪みます。また頑丈に作らないとサッシが倒れ込みます。
サッシをはめ込み周囲に防水テープを貼ります。
次にサッシの構造を見てみましょう。
半外付用サッシの外観です。Bのツバ状のところで壁に取付けられます。
C部分 は外壁の外に出ます。それで半外付け用(はんそとづけよう)サッシといわれいます。
E部分 は室内側化粧額縁(木の枠)が取付けられます 。
サッシのネジをゆるめ竪枠Fを取り外してみました。上下の黒いところはゴムのパッキンです。これで防水をしています。
竪枠Fの下部G
サッシ下枠Hと 竪枠下部G はゴムのパッキンをはさみ、ネジ3本で止められています。したがって強く窓を開け閉めすると長い間にネジがゆるみ、ここから雨が浸みこむことがあります。
サッシをはめ込み、周囲に防水テープを張ったら、次に防水紙を壁全体に張ります。防水紙には透湿性、防水性があります。防水紙と防水紙の間に一定の重なりをもたせタッカー(大型のホッチキス)で止めて行きます。
防水紙の上からサイディング板を取付けるための胴縁(木の板)を釘で打付けます。更にこの胴縁にサイディング板が釘付けされます。 (金具止め方式もあります)
サイディングのいろいろな止め方
金具を使う方法
胴縁(サイディング取付け用の木の板)を打たずに、壁にジョイナーを取付ける。
上の写真に在るように、取付金具を用いてサイディングを固定して行きます。サッシ回りに防水テープを貼る、壁全体に防水紙を張るのは各種止め方に共通です。
ジョイナーが入った溝は、サイディングに近い色のシーリング剤でシールします。
サッシまわりもシールして、これで外壁が出来上がりました。
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