漆喰塗料、関西ペイントの「アレスシックイ」は漆喰をベースに水性樹脂をごくわずかに配合するなどして、ローラーや刷毛で簡単に塗れるようにしたもので、漆喰本来の 抗菌・抗ウイルス機能 ホルムアルデヒド吸着機能 調湿・消臭機能 などの優れた機能を持っています。

漆喰や漆喰塗料がなぜインフルエンザ対策になるのですか

漆喰や漆喰塗料の主原料は消石灰です。消石灰といえば高病原性鳥インフルエンザが日本国内で確認された時、白い防護服を着た作業員が鶏舎の中や周囲に白い粉末を大量に散布していた光景をテレビで見たのを覚えていると思います。

あの白い粉が消石灰(水酸化カルシュウム)です。消石灰は大昔のサンゴがもとになった石灰石を焼成・消化したもので多孔質構造強アルカリ性で、細菌やウイルスを吸着し増殖を抑制する効果があります。
 

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石灰石と 消石灰の写真です 。

白い粉が消石灰(水酸化カルシュウム)




 

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消石灰の顕微鏡写真(1000倍)です。細かい孔がたくさんあるのが分かります。

この細孔があるために消石灰は細菌やウイルスを吸着し、また湿気を吸ったり吐き出したりする優れた機能を持っています。
 

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 海中の珊瑚

消石灰の原料である石灰石は大昔のサンゴが元になっている。





なぜ漆喰塗料が生まれたのですか

漆喰は抗菌、調湿、消臭、防カビなどの機能があり、江戸時代以降住宅や土蔵の壁材として盛んに利用されてきました。しかし漆喰はコテを使つて塗り付けるので、熟練しないと施工がなかなか難しく、漆喰をコテですくって壁に塗り付けるまでにほとんどの漆喰が下に落ちてしまいます。最近では施工のし易さや時間、費用などの理由でクロス貼りが盛んに行われ、これがシックハウスの原因になつてきました。

そこで漆喰に水性樹脂をごくわずかに加えてローラーや刷毛で塗れるようにして、漆喰のすぐれた機能を活用するために開発されたのが関西ペイントの「アレスシックイ」です。


漆喰塗料「アレスシックイ」の優れた機能とは

1 ウイルス感染力低減機能

「アレスシックイ」の主成分は消石灰。その塗膜内部はアルカリ性を示し、また表面にたくさんの細孔があることからウイルスを吸着、無害化します。大阪大学微生物病研究所の実験によると、「アレスシックイ」を塗装した試験板の上に高病原性鳥インフルエンザウイルスを滴下したところ、30分後には99.6%のウイルス感染力が低減していたそうです。
 

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2 抗菌性機能



「アレスシックイ」を塗った板に細菌を摂氏35度で24時間置き、その後菌液を培養する試験をしたところ大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)のすべての細菌において優れた抗菌性が確認されました。(財)日本食品分析センター調べ

3 ホルムアルデヒドの吸着機能

シックハウスの原因物質として知られる揮発性有機化合物 ホルムアルデヒドを含む空気中に「アレスシックイ」を塗った板を入れたところ、2時間後にはすべてのホルムアルデヒドをその表面の細孔から吸収。しかも、「アレスシックイ」の原料である消石灰との化学反応によって、ホルムアルデヒドを無害化しました。また有機溶剤のトルエンも同様に吸着することが分かっています。

(財)日本化学繊維検査協会調べ
 

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4 調湿 消臭機能

「アレスシックイ」の表面にはたくさんの細孔があり、湿気を吸収し乾燥時には吐き出すという湿度調整機能によって、梅雨のジメジメや結露をおさえることができます。
そのうえ、生ごみなど腐敗臭のもとになる硫化水素(卵の腐った臭い)、メルカプタン化合物(タマネギ・キャベツの腐った臭い)などもその細孔から吸着し、消石灰との化学反応によって硫化カルシウム(カルシウム塩)にして無害化。タバコやペットなどの気になる臭いも抑えてくれます。
 

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5 防火機能

「アレスシックイ」の主要成分 消石灰は無機物であり不燃性の物質です。したがって「アレスシックイ」は燃えにくく防火機能に優れています。漆喰も古来よりその防火機能から蔵やお城の壁に使われてきました。


6 二酸化炭素吸収機能


CO2の発生が地球温暖化の原因であることは、よく知られています。「アレスシックイ」は、その主要成分である消石灰(水酸化カルシウム)がその細孔からCO2を吸着し、分解してくれます。「アレスシックイ」1㎡で約83,000リットルの空気中、すなわち20畳一部屋分の空気量に相当する量、に含まれるCO2を吸収することになります。

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施工方法

「アレスシックイ」は内装用で、ローラーや刷毛で簡単に塗ることができます。すでに貼ってある壁紙の上でも塗ることができるのでリフォームにも最適です。
また塗装の仕上げに骨材を混ぜてスプレーで吹付け、小さな凹凸を付けたり、特殊なローラーを使って多彩な模様を付けることもできます。


用途

「アレスシックイ」はウイルス感染力低減機能、抗菌性機能など優れた機能を持ち一般住宅のほか、保育園、幼稚園、進学塾、学校などお子さんの集まるところ。また病院、ホテル、福祉施設など大勢の人の集まるところの内装に最適です。


色、風合い ツヤ

白い消石灰を主要成分とする「アレスシックイ」の色はホワイト、グレー、アイボリー、ピンクの4種類です。漆喰独特のわずかなツヤと風合い、質感はそのままです。

「アレスシックイ」の主要成分である消石灰は自硬性があり強い被膜が形成されるため、造膜助剤などの揮発性有機化合物は一切含有していないので安心です


工程

下塗り  アレスシックイシーラ 1回塗り
上塗り  アレスシックイ    2回塗り


施工単価

アレスシックイ塗装単価は 2,500円/㎡〜3、800円/㎡(塗装対象物の形状、素材、塗装方法、環境などにより増減します。)
 

 漆喰塗料「アレスシックイ」について、詳細をご覧になりたい方は、次の関西ペイント(株)ホームページをご覧ください

http://www.kansai.co.jp/shikkui/about.html


用語の解説

漆喰

日本の漆喰は消石灰海草のりスサ(細かくした麻の繊維等)などを混ぜて水で練ったもの。消石灰が持つ抗菌、調湿、消臭などの機能が優れていることから、昔から家や土蔵などの塗り壁材として重宝されてきました。高機能を持つ半面、取り扱いや塗装方法が難しくコテを使って塗り上げる左官の熟練した技が必要、乾燥にも時間がかかります 。

スイス漆喰

アルプスで産出する石灰岩から作られる消石灰、ブナの樹の繊維、亜麻仁油、アルプスのアルカリ性の高い水を原料としています。スイスは海から離れているため海草のりは入りません。日本漆喰よりアルカリ性が強い(ph13)のが特徴です。

生石灰(きせっかい、せいせっかい、なませっかい)

石灰石を900℃以上の高温で焼成し脱炭作用(脱co)を起こして生成されます。水と反応すると高熱を発することが特徴です。乾燥剤、殺虫剤、缶入り清酒のお燗などに利用されています。

消石灰(しょうせっかい)

生石灰を原料として水と反応させて作ります。酸性化した土壌の中和剤 凝集剤、漆喰の原料、こんにゃくの凝固剤として使用されます。


 

 

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