ウレタン防水(ウレタン塗膜防水)

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ウレタン防水剤をコテでバルコニーの床に塗りつけているところです。ウレタンは水あめや蜂蜜位の粘度があります。

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屋上のような広いところはコテでは小さすぎるのでこの様な道具で塗りつけます。中央付近に見える小さな突起物は、水蒸気を逃がすための脱気筒(だっきとう)です。防水層の下には水分があり、夏 太陽に照らされて水分は高圧の水蒸気になり、逃げ道がないと防水層を押し上げ浮かしてしまいます。 脱気筒は空気は逃がすけれど雨は入らない構造になっています。


 

ウレタン防水(ウレタン塗膜防水)

ウレタン防水剤は主剤(A液)と硬化剤(B液)から出来ています。主剤と硬化剤を指定された比率で混合すると化学反応で硬化が始まります。気温が高いと硬化が早く、低いと硬化が遅くなります。ウレタン防水剤はどろっとした水あめ位の粘度があり、床に流してコテなどで広げ、塗り付けていきます。硬化すると弾力性のある継ぎ目のない防水層ができあがります。

ウレタン防水剤は、ゴムシートなどを貼り付けていくシート防水と違って障害物(エアコンの台、手摺の足)があっても継ぎ目のない防水ができるのが利点です。また垂直面は粘度の高いウレタン(立上り用)を使います。
 

突然の大雨にがっかり
夏の日の午後2時、屋根のあるベランダ床にウレタン防水剤を流しました。
昼を過ぎると遠くの空に黒い雲が見えましたが、ここは屋根があるから多少の雨が降っても大丈夫だろうと考えたわけです。ウレタンの主剤と硬化剤は混ぜたらすぐに硬化が始まり途中で止めることは出来ません、まして気温の高い夏は一層硬化が早まるので、作ったらすぐ流さねばなりません。
流し終わってやれやれと思っていると、さーっと風が吹いてきて、すぐにざーっとバケッをひっくり返したような大粒の雨が降ってきました。風でベランダの中までびしょびしょになり、その日の作業は中止。心配しながら翌日行ってみると、床は雨にたたかれ月のクレーター状態で硬化していました。・・・がっかり。

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ステンレス脱気筒  高さは20センチ

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写真は 上ふたを外し、外筒を抜いた状態です 

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防水層の下にある水蒸気は、矢印部分から中筒に入ります。 

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中筒に入った水蒸気は矢印Aのように流れて矢印Bで排出されます。したがって、空気は出るけれども雨は入りません。

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